【番外編】 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
「ディーブを何処に連れていく気だ?」
「え...私の弟ですよ。この子」
「何寝ぼけた事言ってんだよ。よく見ろ!」
セルリアは強引にお姉さんの頭を掴むと、僕の顔を見させた。
まじまじと見られるのは、いい気分にはならない。
お姉さんは正気を取り戻したのか、申し訳なさそうな表情になった。
「あっ...すいません。」
其の言葉を聞くとセルリアはお姉さんを離した。
お姉さんもぼくを離してくれた。
「ほら、戻るぞ。ディーブ。」
セルリアがぼくの手を引いて家に戻ろうとする。
ぼくは少し気掛かりな事が残っていた、お姉さんの『依頼』だ。
セルリアに少し待つように言うと、お姉さんの方を向いた。
「...“依頼”、あるんでしょ。お姉さんもあがりなよ。」
「マジかよ、ディーブ。お前を拐おうとした女だぞ。」
セルリアに視線を動かす。
「そんな事は関係無い。...殺して欲しい人がいるなら...ぼく等それを殺すだけなんだよ。おいでよ、お姉さん。」
ぼくはお姉さんに手を差し伸べた。
お姉さんは少し戸惑いながら、僕の手を掴んだ。
「え...私の弟ですよ。この子」
「何寝ぼけた事言ってんだよ。よく見ろ!」
セルリアは強引にお姉さんの頭を掴むと、僕の顔を見させた。
まじまじと見られるのは、いい気分にはならない。
お姉さんは正気を取り戻したのか、申し訳なさそうな表情になった。
「あっ...すいません。」
其の言葉を聞くとセルリアはお姉さんを離した。
お姉さんもぼくを離してくれた。
「ほら、戻るぞ。ディーブ。」
セルリアがぼくの手を引いて家に戻ろうとする。
ぼくは少し気掛かりな事が残っていた、お姉さんの『依頼』だ。
セルリアに少し待つように言うと、お姉さんの方を向いた。
「...“依頼”、あるんでしょ。お姉さんもあがりなよ。」
「マジかよ、ディーブ。お前を拐おうとした女だぞ。」
セルリアに視線を動かす。
「そんな事は関係無い。...殺して欲しい人がいるなら...ぼく等それを殺すだけなんだよ。おいでよ、お姉さん。」
ぼくはお姉さんに手を差し伸べた。
お姉さんは少し戸惑いながら、僕の手を掴んだ。