はるのリベンジ



そして、10人いる助勤全ての拷問を受けきった。


一番、怒らせるのに、時間がかかったのは、山南副長だった。



山南「僕はね、やっぱり君には、こんな事できないよ。」


ずっと、それで、逃げる。我慢している。


しかし、



はる「土方副長には、あなたは適わない。」



その言葉にピクッと反応するのを私は、見逃さなかった。




はる「土方副長の事、嫌いですよねぇ。向こうも同じ。実質、山南副長は、バラガキの下だし。あなたの意見は、通り難い。ただのお飾りですよね。顔が広くて、知恵があり、土方副長の無い物を持ってるからだけです。」


山南「僕は・・・っ。」



はる「所詮、あのバラガキに、美味しい所を持っていかれるでしょ。近藤局長も土方副長の話ししか聞かない。だから、池田屋の時、外されたんでしょ?」


山南副長が、震え出す。


あと一押し。



山南「ここを護るのも・・・。」


はる「言い聞かせてるだけだ!言い聞かせて、見ないふりしてるんでしょう?近藤局長と土方副長の間に決められた事の前では、自分の意見なんて通りもしないって、わかってて、見ない振りしてる。違いますか?」



山南「うるさいっっっ!!!!!!お前に何がわかるっっ!」


キレた山南副長は、私を殴りに、殴り、通りかかった沖田助勤に止められ、やっと、正気に戻ったらしい。


私は、既に、気を失ってしまっていた。



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