CANDY〔Ⅰ〕





ー数秒後、




「…でもさぁ」




視線を外した夢がポツリ。
右手で自慢の長い天パの髪を触りながら。


それを見て、私も自分の髪に自然と手を伸ばす。


金髪より目立つ白色のロングヘアー。

今はコテで緩く髪を巻いている。巻くのには結構時間が掛かるから、時々夢の天パが羨ましいって思う時があったり。




「…ーなんて、びっくりだよ」



『え?なんて?』



「…ちょっと。
話し聞いてなかったでしょお。」



『うっ、ごめん。』




今度は私が睨まれる。

逃げるように視線を外すと、ポコッと頭を軽く叩かれた。



ちょっとだけ痛い。





「…だからぁ、まさかちのが、あたしが通う桜咲高校に"転校"してくるなんて、びっくりだよ!!」



『あぁ、それね。ちのもびっくりした』



「その割にはあっさりしてるよね」



『これでもめっちゃびっくりしたのー』




だって、やっとクラスの子達と仲良くなれてきたところだったのに。

変なタイミングでいきなり転校とか言われるんだもん。




ほええええ!?!?って感じだっての。



ねぇ?


< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

怪しいJKと不良たち
-chino-/著

総文字数/1

コメディ1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
とある高校に転校してきた怪しい女。 「姫になりたいんですお願いします土下座するから。姫2人ってのもいいっしょ?」

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop