それでも、ずっとキミを想い続ける。
「ピロン♪」





軽快な音が静かな病室に鳴り響く。




「あ、メール……」





なぜか、嫌な予感が胸をかすめた。






一瞬、携帯を取るのをためらったけど、すぐに手を伸ばし携帯を手に取った。






「なんだ、沙弥からのメールじゃん。」




胸にあった不安は、すぐにどこかへ消えた。









むしろ、久しぶりのメールにワクワクしていた。




沙弥は中学生からの友達で、いつも強気なんだけど、すごく優しいんだ。






そんな沙弥に私はいつも助けてもらってる。






「明日、来てくれるんだ……」






沙弥の優しさに顔がほころびながらも私は一つの違和感に気づく。



「<隼人くんも連れてくから、楽しみにしと きなよ!!>って……………」







その「隼人くん」という人物が頭に浮かんでこない。







誰………。





さっきなくなったはずの不安が一気にまた、押し寄せてきた。





















































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