狼×4+私=架空世界
プロローグ
遠い昔のお話。


この世界を作った神はこの世界では不便だろうと、一部の人間に超能力を与えた。





最初は平和に暮らせていたのだ。


争いなど全く起きず、毎日を笑顔で暮らしていた。


だが、人間とは愚かなもので、代を重ねるたびに神からの恩を忘れ


この世界を黒く染め上げていった。




富裕層、貧困層、責任放棄者。



右に行くほど身分が低くなる。



大多数派の貧困層は、数少ない富裕層の命令を絶対に聞かなくてはならない。


責任放棄者とは自分から富裕層や貧困層から離脱した人間たちのことである。


彼らは責任を「放棄」したその日から手の甲に紋章を刻まれる。


貧困層が来たら地に頭をつけて頭を下げなくては首を刎ねられる。



どんなに殺しても、世間からは人殺しと呼ばれない。



責任放棄者は国から見放され、命の保証はされない。



その為、日常生活に支障をきたしてしまう可能性がある。


だが放棄者たちは何も文句は言えない。




そんなカースト制度を作り出した超能力者。


エスパー。


それら、世界にはびこる超能力者を抹殺するよう命じられた


「対」超能力者。



彼らは超能力者たちを退治すべく、能力を与えられた。




千里眼。


読心術。


圧力。


五感。


絶対音感。



これは、能力を受けたある5人の物語。






ただ、それだけで良かったというのに。





もう、彼らは元には戻れなくなってしまったのだ。
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