狼×4+私＝架空世界

第四章

知らないうちに家に戻っていた私達は神様の声を聴く。


「諸君、ぐっどいぶにーんぐ!!」

「Good evening,God.」


マシューはあんなことがあってもまた、普通に英語で神様に返した。


「ご苦労であった、諸君。

命の危機に晒されてはいたようじゃが、5人全員無事に戻ってきてよかった。

さすが、私が見込んだだけあるのぅ。」

「さっき、そうして炎が出たんですか？」


私はどうしても聞きたかったことを聞いた。

あの場所に他の人間はいなかった。

私達しかいなかったのに、いきなり炎が現れるのは自然科学に背いている。

神様からは、驚愕の言葉が口にされる。


「んん??なんじゃ??言っておらなかったか??

感情が高ぶると何かしら出てしまうのじゃよ。

ユイは炎、と言ったかのぅ。

炎が出せるのは…ユイ、君じゃ。」

「え…？」

「ハヤテが風、セシルが水、フウトが光、マシューが熱

だった気がするような、そうではなかったような…」


私が炎を出したの？

私が…

マシューのお父さんを殺したの？