狼×4+私=架空世界
恋の相手は多分、というか絶対ハヤテ。

何で?って自分でも思った。

もうちょっといい人いたんじゃないの?とかも。

でも、直感でハヤテは優しいから。

もちろん他の皆も優しいけど。

ハヤテは一味違う優しさっていうか。

興味なさそうに見えてしっかり見ている所がいいな~と。

自分なりに解釈した。

これを人は恋って呼ぶんだろう。

でも私はこれを隠してる。

伝えたって何にもならない。

伝えたところでハヤテはきっと動かない。

いつもこうである。

私が好きになった人っていうのは必ず誰かと被ってしまう。

被ると大体諦めた。

相手が純粋ぶった悪魔だとしても。

闘争心燃やして何になるの?みたいな心の呟きが私をそうさせる。

ひどい時は、何もやっていないのに誰々君が好きだと決めつけられ、いじめられることもあった。

その時は本当、知らねぇよって思ったけど。


だから、まぁ遊びではないんだけど…

好きって言ってくれる人と付き合った。

自分から砕けるとか、もう無理。

砕けたらきっと、一緒に私を支えている何かも砕ける。

日常生活に復帰できなくなる、なんてことは避けたい。


恋愛は、ゲームみたいな感じだった。

楽しかったら続ける、つまんなくなったら捨てる、的な?

遊び人ではないんだ。

ただ自分を求めてくれる人が欲しかっただけ。


今はお互いに求めている人が欲しい。


でも、ハヤテはそうじゃないから。


だから隠して生活する。


コンコンッとドアがノックされた。


「どうぞ」
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