雪恋~幼なじみとのクリスマス~
「やっぱ、お前ってしつこいやつだよな。行けないって言ってんじゃん。女々しいぞ。」

拓海は高橋くんにそう言った。


拓海って、物をはっきり言うから尊敬する。


「分かったよ。」

高橋くんはそっぽ向いて行ってしまった。


「ありがとう。」

「別にいいけど。最初、嘘だと思った。冗談で俺と行くって言ったのかって。」

「ちっ、違うよ!本当は、拓海と行きたかったから。」

「え??」


あっ、やばい。
恥ずかしいこと言っちゃった。

「聞かなかったことにして!」

「はいはい。」

あっさり。
何も聞かないんだ。

私のことなんて、何も思ってないからなの?


「クリスマス、どこ行くか決めとけよ。」

「え?私が決めるの?」



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