仮想世界
空を見る。


この空はあの世界と全く違う。


私が帰りたい世界はこんな空の色をしていないし、


こんなにも綺麗ではない。


そこは最もらしい。


ここではきっちりとした水色が使われていて、


星が数え切れないほどあって。


あの世界とは真反対なんだ。


だけどこの景色、私は嫌いじゃない。


ずっと、見ていたい。


そしたら、


もしかしたらって…


少し期待しちゃうんだ。


私のいた世界と、繋がってるんじゃないか。


なんてばかなこと


あるわけないのにね。


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