らぶ・すいっち
後日談 熱っぽいのは誰のせい?






「順平先生……」
「……」
「ごめんなさい」

 掛け布団を口元まで隠し、目だけ出す京。
 その瞳は熱っぽく、顔も火照っているように思う。これはいつものように恥ずかしがってする表情ではなく、完全なる熱。病気のサインだ。
 先ほど無理やり計らせた体温計のディスプレイには、39度の文字が。
 だいぶ高い熱だというのに、目の前にいる風邪っぴきは私に嘘をついたのだ。



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