青い記憶
First Love

中2の初秋。

ドキドキが止まらない。
本当なの?嘘じゃないよね?


あの日から廊下ですれ違うたび意識してしまう。前まで存在すら意識しないような単なる同級生だったのに。


「おはよ」


すれ違う瞬間に声をかけられた。予想してなかったから思わず驚いた顔で見上げてしまった。むこうは柄に合わない優しい笑顔でこっちを見ている。


「お、おはよ…」


慌てて笑顔を作るけど緊張して上手く笑えないうえに声が上ずってしまった。
やばい私本当に馬鹿みたい。意識しすぎじゃん、絶対変なやつだと思われた。


急いで目をそらして足早に通り過ぎる。
はあ、まだ心臓がドキドキしてる。私ってこんなに恋愛にオクテだったっけ…

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