青い記憶
Unrequited Feelings

高3の春。




2度目であり、最後のクラス替えの日がやってきた。






晴くんとは最後くらいまた同じクラスになりたいね、なんて話してたけど、お互い無理だろうと薄々気づいてた。






「やっぱり…また別々じゃん」






予想通り、晴くんとは別クラス。琴音と美優ともまた同じにはなれなかった。






「なんで〜?最後って仲良い人と同じになれるんじゃないの?私らあんなに一緒にいて仲良いってわからないわけ?ここの教師、馬鹿なんじゃないの?!」






だんだんエスカレートする美優の愚痴を琴音と2人で必死に抑える。






「あ、みて。亜美と森本くんまた同じクラスじゃん」





「え、本当だ…」





「お〜、清川とまた一緒?3年間とかすげーな。まぁ、なんか清川いれば安心だわ。今年もよろしくな!」





いつの間にか森本くんが私と美優の間に割って入ってきた。




『よろしくな!』なんて言って美優の前なのに平然と私の肩に腕を乗せてくるから、





「夫婦共々ね」





って森本くんの腕を下ろしながら私から付け加えておいた。
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