eternal destiny

「今から、弾を抜き取るので これからが1番痛いと思います。」

……既に12分に痛いから。
せめて、局部麻酔とか してほしかった。

「……っ‼︎」

衛兵が言った通り、今までで味わったことのないような痛みが身体中を走る。

だが、今 衛兵は 俺のために治療をしてくれている。

そう考えると、ここで 俺が痛がるのは 衛兵に悪いような気がした。

だから、歯を食いしばって ひたすら 痛みに耐える。

コトンー。

「向流さん、弾を抜き取ることができたので 今から、メスで切った所を縫います。

痛みを覚悟してください。」

何なんだよ、麻酔してくれれば いいじゃねーか。

衛兵が一針縫うごとに、俺は痛みと戦う。

全部で10針程、衛兵は俺の身体を縫いつけた。
そして

「これで、今回の治療は終わりました。

地下牢に行きますよ。」

こうして、俺は地下牢に放り込まれた。
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