ハンバーガーと私とガールズラブ
 なんて、戸惑ってしまってたら、涼子さんがどんどん話を進める。


 ドンドン!


「私の住んでるところ、わかるよね? 確か?」


「あ、はい。お母さんに頼まれて、お届けものしたことあるので、わかると思います。って迷うわけもないですけどね。何軒かしか離れてないし、わからなかったら、南田さんって表札を探します。」


 そう言えば、最初はそんな出会いだったなーなんて、思い出した。


 確か、何年も前の、私が小学生の時だ。


 南田涼子さんに、お届け。


 何を届けたかは、忘れちゃったけど。


「そうだね。よしよし。すぐ来ても良いからね。ちょうど私も暇でさ。」


「あ、はい。じゃあ、今から家を出ますので。」


 私は電話を切った。
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