ハンバーガーと私とガールズラブ
 それから私はすぐに学校に向かった。


 校門に着いたところで、ちょうどチャイム。


 時間から言って、ホームルームの終了の時間だ。


 石段の藪を確認してから私の中で、穂波ちゃんに対する疑惑の気持ちが強くなっていく。


 全部、穂波ちゃんがやったんだ。


 だとしたら、エリが私を嫌ったのも、バンドをクビになったのも、全部、穂波ちゃんのせいだ。


 なんでなんだろ。


 どうしてこうなったんだろ。


 穂波ちゃんは、なんで、そこまでして、私を……


 その時、『支配』と言う言葉が頭に浮かんだ。 


 私はそこで、ぐっと自分の身体に力を入れなおした。


 緊張する。


 そうだ。穂波ちゃんは、私を弱らせて、それで、自分の思うままになる私を作ったのだ。


 支配して、それで、私を玩具にするつもりなんだ。
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