ストロベリースマイル【短編】
「え!?いいの?」

あたしがそう言うと、笑顔で

「うん!いいよ!あげる♪」

と言った。

無邪気で、甘い笑顔―。

あたしの胸がトクンと鳴ったのが分かった。

よく分からないこの感じ。

「ほれ!帰るよ♪」

星はそう言って、くつ箱へ歩き出した。

「え!?帰るって・・・一緒に!?」

「当たり前じゃん!女の子1人で帰らせるわけにいかないよ~」

星って、優しいんだな~

改めて実感した。

こんな場面、星ファンの子達に見られたら

きっと、ものすごく恐いことになりそうだな~・・・。

そう思ったあたしは、警戒心が高まった。
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