相合傘

「…オイ、夢?…大丈夫か?」

章平の優しい声。

思わず甘えたくなる。

「…ってや」

「えっ?」

「放っといて!!!!」

あたしは章平の手を振り切った。

ツカツカと早足で歩くあたし。

その姿を見て章平は

「…何やねん」

と悔しそうにそう言った。

…何やねんって何…?

…章平が仕事ばっかりやからやん。

ほんま何も分かってへん。


あたしは泣きながら家へ帰った。
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