【詩】この花をいま、君に捧ぐ

*紅葉


辺りを見回して
石ころの配置を気にしてばかり

つまずかないように
動かしてしまわないように
傷付けてしまわないように

右に行きたくても
キミは左へ

蹴り上げる代わりに
ほろりとこぼすひとしずく

前に行きたくても
キミは後ろへ

飛び越える代わりに
膝を抱えて座り込む


ねぇ


もう少し





傍若無人でもいいんじゃない?

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花言葉『自制』

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