紙飛行機にのせて…
「琴美のこと…ですか?」

「うん。琴美ちゃんのレントゲン撮影したのを、君達に見せようと思ってね。

あ、病気のある部分ね。」


***

レントゲン室。

此処は、レントゲン撮影したのを写して、病人の関係者に見せる。

慎也と詠一は、回転椅子に座っていた。


「このまま、目が覚めないかもしれない。脳には、異常ないんだけどさ、肺がね…まーた、膨張してるんだよね。

心臓は、安定しているけどさ…」


「錯乱したのはなんなの?」


「あれは…まぁ、僕と田辺がね…地雷?を…踏ませちゃったんだよね。多分…それと…精神が参ってるのかな。」


(重病患者だもんね。花戸…ん?何で花戸を!関係…)


「おーい、聞いてるか?慎也。どした?顔真っ赤だぞ?」

「はぁ?」

「あ、鏡持ってるっす!はい!静也君!」


詠一が、安っぽい感じの手鏡を、慎也に向けた。

確かに、真っ赤だった。

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