紙飛行機にのせて…
「涼しくなったな。ケホ。」

「…そう?」

「写真、それ…大切なのか?ケホ。」

「間中さんには関係ないよ。」
ペットボトルの蓋をしめた。


「ケホ。」

「さて、戻ろ。あ、そうだ…」


また、大量に貰った進路指導室の紙を数枚折った。


全部、紙飛行機にした。
それを一つずつ飛ばした。


真っ直ぐに…

「ケホ…何かを飛ばしてるの、お前だったのかよ。都月慎也。噂になってたぞ。」


「たまにだけど?」


「いつからだよ。ケホ…」

「間中さんには、関係…ないよ!」
一つ飛ばして、そう言った。


「ってか、進路決まってねぇのか。ケホ…」

「は?あ、ヤバ。10分前だ…」


空っぽの弁当を持って、屋上を出ようとすると…

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