紙飛行機にのせて…
じたんだをして、時には手術室前をウロウロ歩く、落ち着きのない慎也。


「落ち着きなよ。静也君!」

「うっさい…五十嵐詠一。」

それとは逆に、
おとなし〜く、クッション性のあるベンチで待っている詠一。


「不安なの?」

「うっさい。五十嵐には関係ないだろ。」

***

1時間弱後…
「終わったよ。成功した…が…」

父が出てきた。
気難しい顔をして…

「まさか、また…」

「そのまさか、だ。母さんと…同じ…」


そう告げられて、父さんを殴ろうとした。
が、背丈的に届かないので、胸の辺りを強く、拳を打ちつけた。



「父さんなんて、やっぱり…嫌いだ!」

「ちょ、おちつけって!あのなぁ、母さんみたいじゃないんだよ!」

「「え?」」

詠一と慎也は、同時に驚いた。

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