紙飛行機にのせて…

父親への信頼

コト。
一輪の花を花瓶にさした。

「…雑草でごめん。」
花瓶は、牛乳のから瓶。

それを、トーンケースみたいな棚の上の真ん中らへんに置いた。


慎也は、父親から琴美の真実を聞いた。


『もし、目が覚めて…体調が万全なら…手術をもう一度…半々だったからな。』
と、聞かされた。


『ま、手術する場合、失敗はねぇ。成功率(俺的には)、100%だからな！』
とも。

それを聞いた時、正直…

「嘘ばっか…」
と、思った。


父親の信頼をまだ…取り戻せない。
だから…


「また、来るから…琴…」

美を言おうとすると、扉の方に人の気配を感じた。


バッと、振り返ると…薔薇？の花束を抱え、タキシードを着た？詠一が。


そんな詠一を見て、慎也は吹きそうになった。