紙飛行機にのせて…
ダダダ!

「父さん!」


慎也は、父から琴美の様子を聞いて、
出かけていたが、急いで駆けつけたのだ。

「慎也、よく来てくれた!」

「琴美は⁉︎」

「電気ショックをしても、意味がなかった…このままでは、死…」



慎也は、政人をすり抜けて、
「琴美!おい、聞こえてるか!」


「ちょ、慎也⁉︎」


琴美の元へ行き、叫んだ。
「琴美、琴美!」

「落ち着いて、慎也君。」

看護士が、そんな慎也を止めようとするが、


構わずに、

「琴美!僕の声が聞こえているんだろ!」
叫び続ける。


「琴美!」

ピコンピーコン…
機会がうるさい。

けど、この音は、慎也には分かってる。

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