紙飛行機にのせて…
「っ…は…」

「琴美ちゃん、深呼吸は…出来ないかな?」


主治医が言う通り、出来ない。
が…


「せ、ん、せ…」

「ちょ、無理は…⁉︎喋ってる⁈」


「わ、た、し…の、余命は…いつまで、で、し、たっ…け…はっ…」


途切れ途切れに、そう言う。



「もう…余命は過ぎてるよ。」

「そ、う…で、す、か…は!」


血を…吐いた。
それも、異常なほど…


「「琴美ちゃん!」」
政人先生と紗子姉が、同時に言った。


「だ、い、じょう、ぶ…」
…まだ、生きたい。


あと、少しだけ…あと、少しだけ…
お願いです…

「し、ん…っ…」

意識が…途切れてしまった…


-神様、もう少しだけ…あと少しだけ…どうか…お願いします…


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