紙飛行機にのせて…


「すまない。」

「今は…謝らないでくれる?奇跡が起きれば…別、なんだよね?」

そう、慎也が聞くと…



「———奇跡は、起こらないかも…しれないんだ。」

長いだんまりの後、
慎也から目を背け、そう言った…



「…そ、ん…な。」

「奇跡は…そんなに起こるものじゃない…つまり…」


“2度と会えなくなる”と、言うこと——


「…っ」


ゴッ!
父の胸の辺りに拳を打ちつけた。



「そんなことは、分かってる!だけど…2度と会えなくなる”なんて…言うな!俺は、本当は…お前を…」

と…

「だめ…し、ん、やぁ…」
琴美が…無理に、体を起こしている。



こと細かに見ていなかったが、琴美はチューブで繋がれていた。


「嘘だろ…」



——————…

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