紙飛行機にのせて…

慎也は、
「それじゃ、花戸。どうやって、来たんだ？」

「むー！上から目線！嫌い！私は…「質問に答えろ。」

彼女は、
「…ナースさんに手伝ってもらったよ？途中まで。あ、違った！手前まで。」
と、彼に言った。

「…ナース？で、そのナースは？」

「えーとねぇ〜♪帰ってもらったよ〜♪」

はぁ⁉︎
慎也は、口をあんぐり。

その後、
「お前…帰ってもらっただと⁈」
と、琴美を怒鳴った。

「えー？ダメだった？」

「誰もいなかったら、どうするつもりだ！」
(あ、やば…)

「誰もいなかったら？うーん…電話するよ？あ、持ってないんだった〜♪ま、こっから叫ぶからにゃー☆」


「あのなぁ…」

「君は…どうして、夢をくだらないって、思ってるの？」

眉がピクリとあがった。

「はぁ？」
「屋上にいた時…そう言ったでしょ？」

慎也は、戻ろうと思った。

すると、彼女が…
「っ、助け…」
急いで、振り返ると、苦しそうにしていた。

駆け寄るが…

「あはは♪嘘だよ！あのさ、病院に…連れてってくれな〜い？」
と、嘘のように、そう言った。

——————…