紙飛行機にのせて…

「紙飛行機?あら?琴美ちゃんに…?」慎也は、顔が真っ赤に染まった。

琴美が自分で車椅子をひいて、慎也と紗子の所に来た。


「琴美ちゃぁん!」

「わー!紗子さん!」


慎也がとめるが否か、
琴美に紗子は慎也の持っていた紙飛行機を、琴美に何の躊躇いもなく渡した。


「慎也君から、琴美ちゃんにだって〜♪」

「ちょ、紗子さん!」


「紙飛行機?あ、イベント?寝てて分からなかったけどにゃ…」


ふと、慎也は思った。

(気まずいこと…忘れてる?)
と——

< 81 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop