見上げた空で
星々の願い
ある夜に空を見上げた。冷たい風が吹き乱れる夜だった。
白い息が出ては、闇に消えていく。

雪が降らないのが不思議なほど、僕の体は冷え切っていた。

だけど、部屋に戻ることはしなかった。

何かに引き寄せられているようだ。

目線は空からそらされることはなく、一つの星をただみていた。
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