黒十字、邪悪なり
Minority
厚生労働省本省庁舎。

ここに役員が集まり、会議が行われていた。

議題は、先日の厚生労働省怪異駆逐対策局の部隊全滅について。

「一体どうなっているんだ!」

事務次官が机を叩く。

「たかが化け物一匹だろう!何故怪異駆逐対策局の一個中隊(約200名)が全滅するんだっ?怪異駆逐対策局の隊員は、全員が自衛隊や在日米軍からの出向者なのだろうっ?」

鼻息荒くする事務次官に、厚生労働審議官や大臣官房長は無言のままだ。

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