恋の治療は腕の中で
藤堂先生
あれから医院長の行動は、早かった。


うちの病院は、日・水曜・祝日が休診日で
土曜日が半日。

今日は土曜日で午前診療。明日は休診日で、月曜日は祝日でこれまた休診。なんと2連休。


ここのドクター含めスタッフ皆大の酒好きなのだ。

2連休ときたら、どんだけ皆飲むのかと恐ろしくなる。


皆は、お酒大好きだけど、実は私は殆ど飲めない。

でも瑞季と心奈以外の皆は、その事を知らない。
だって、私のせいで折角の飲みの席が盛り下がったら申し訳ないでしょ。

この顔のお陰で今まで誤魔化せてきたし。

凄く酒好きな顔してますよ。ってよく言われるけど、酒好きの顔ってどんな顔なんだろう?



「えー、では、乾杯の前に藤堂先生から一言頂きましょう。」



「この病院にきて2ヶ月程になります。皆さんのおかげでどうにかここまでやってこれました。

有り難うございます。

これからも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。」


はぁー、何いってんだか、確か私達スタッフのご指導は受けないんじゃないの。


「はーい、じゃあ皆。グラス持ってる?

では、藤堂先生、他の先生方々そしてスタッフの皆さん。これからもよろしくお願いします。

カンパーイ!」



カンパーイ!


何故か私は医院長と藤堂先生の間に挟まれてる。


絶対医院長が何か企んでるに決まってる。

早目にこの席から抜け出さなきゃ。


なんて、私の考えは甘かった。

医院長もそうだけど、私の前に座ってる技工士の神保さん(医院長とはかなり長い付き合いらしい。)は、勧め上手。

なかなか量の減らない私のグラスにちょっと飲んだかと思えばすぐまたお酒をつぎ、しまいには、俺のお酒が飲めないのか!

いや、正確には。

僕のお酌じゃイヤなの。だ。


と休む間もなく飲まされる。

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