蒼天の絆~夜空の琥珀2~
 
 ぐいっと若葉くんの顔が近付く。


 いやもうほんとやめて!?


 さっきので充分近かったのに限界距離ですよ!?


 もうやだ――!



「……ふっ」


「…………は?」



 吹き出した。


 ……吹き出しましたね若葉くん?



「もしかして、意地悪しすぎた?」


「ももも、もしかしても何も意地悪です! 若葉くんのバカ!!」


「ごめんごめん。でもそろそろ慣れてもらわないと、僕も困るから」


「何に!?」


「……知りたい?」



 マジな空気が和らいだと思えば、すぐにこれだよ。


 こうやって意地悪するんだからなもー若葉くんは。
 
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