蒼天の絆~夜空の琥珀2~
 
 特にあてもなくぼんやり歩く。


 それでも、快晴の空の下、陽だまりを浴びながら歩くのはとても気持ちよかった。



 ふと立ち止まる。



 草花が覆い茂り、爽やかな空気が漂う場所。


 そこは、あの場所に似ていた。


 医大の中庭……かつて自分と彼女が大切な約束をした、あの場所に。


 あそこほど広くはないけれど、見上げる空の広さは同じ。



 目をつむると、記憶が蘇ってくる。


 胸をいっぱいに満たすほどに、温かな記憶だ。
 
< 408 / 413 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop