ミオちゃんにキス!!
MEMORY:04/リリカ



  ☆
    ☆


 みんなが帰って来た翌朝のこと。

私はギュッと抱きしめられる感覚で目を覚ました。


「ん~…ミオちゃん?苦しい、よぉ…」


おかしいな…。

いつものミオちゃんなら「天然鈍感ボケ女リリカ起きろ~」とか言ってくるのに。


「ミオちゃ……」


目を開けてビックリ。

私の隣には黒髪のカッコイイ騎士様が寝ていた。

いつの間にベッドに忍び込んできたんだろう。

私は彼の抱きマクラになっていた。


「ツィ、ツィカ~!?」


「あ、起きましたか」


まぶたが持ち上がって、ツィカの深い青が私を見つめた。

「ななななんでベッドに…!!」

「あれ?忘れてしまいましたか?前はこれが普通でしたよ。僕が君の目覚ましです」

前!?前って小学生の頃だよね!?

今はもう高校生だから、かなり羞恥心がぁ…!!


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