3日限りのルームシェア
「あ」
「あ!」
二人の声が重なった。
優花が冷蔵庫のミネラルウォータを取り出し半分くらい
飲んだ時、樹の存在に気付いた。
まさか2人して水を飲みに来るとは思わなかったから
驚いてしまった。
「・・・・時差ボケで・・眠れませんか?」
優花に言われるまで時差ボケの事なんて考える余裕もなかった。
「いや・・喉が渇いたから水を飲みに・・・」
樹は優花の手に持ってるミネラルウォーターに目を向けた。
「あ・・・ごめんなさい・・冷えてるのが・・・これしかなくって・・・」
「・・・もし、知香ちゃんがそのペットボトル飲まないなら・・・もらっていい?」
知香はあたふたしながら首を縦に振った。
「じゃあ、コップに移しかえますね」
そう言ってコップに手を伸ばそうとする知香に
「あ!そのままでいいから・・・」
「でも・・・私の飲みかけなんで」
そう言って再びコップを取ろうとすると
樹はサッと知香の持っているペットボトルを奪う様にとって
そのまま一気飲みした。
その姿を知香は唖然と見ていた。
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