3日限りのルームシェア
樹が来るのは3時の予定だが一体誰だ。?
「どちら様ですか?」
「梓の兄の樹です」
え?!予定よりも1時間早い!
1時間余裕があるからカップ麺を食べた後に
着替えをしようと思っていたのに
カップ麺はまだ少し残っているは、Tシャツに短パンは・・・あり得ない格好だ。
相手がお父さんならこの格好でも問題はないが
相手は梓の兄の樹だ。
かなりのイケメン。そんなイケメンにこの格好を見られて
「凄い格好だね」
なんて言われた時にはどうしたらいいの?
「ちょ・・ちょっと待ってください。」
知香は残り僅かのカップめんを流しに捨て、容器はゴミ箱へ捨てると
自分の部屋入りに、Tシャツと短パンを脱ぎ、ロング丈のスウェットワンピースを
頭からかぶる様に着て、縛った髪の毛をほどき手ぐしで整え
大きく深呼吸をして部屋を出た。
そして玄関前でもう一度深呼吸をすると
「今開けます」
そう言ってドアを開けた。
そこにはTシャツにジーンズといったラフな格好にスーツケースの樹が立っていた。
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