血の記憶






「先生ー、俺疲れたんでさぼってきます」


そう翔真が告げるとあちらこちらで起こる笑い声。


あなたはいつもこうだった。


自分が抱えてるものを表にださず明るく振る舞って。


そんなあなたは常にクラスの中心で笑っている様な人で。


私はそんなあなたが眩しく見えてしょうがなかった。


翔真がいなくなった教室で先生は怒りながらも授業を続けた。


私はずっと授業ではなく隣にポツンと空いた空席を気にしてた。



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