きっと、明日も君がすき。



嫌でもあの時のことを、過去を思い出してしまう言葉を投げつけられて。


そのまま話すことなく土日を挟んで教育実習も2週目…最終週になってしまった。

正直、どんな顔をして会えばいいのか分からない。


「何してんの。サボるな」

「違いますよ!志桜里ちゃんと喋ってたんですー」




「サボりじゃん」

「違いますって」



淡々と進んでいく会話に、視界になんとなくしか結真くんの姿をとらえられなくて。


私は女の子や男の子にしか目をやれない。あんなことを言われて、本当にどんな顔をすればいいのかわからない。




「志桜里ちゃんに授業の話してたんですよ」

「俺の悪口?」

「違いますよ!逆逆!」


ひゃはははと大きな声ではしゃぐ子達に、結真くんは早くグラウンドに戻れ、とタオルでぱしぱし叩き出す。

「やぁだ!」

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