きっと、明日も君がすき。


「足、大丈夫だった?」


ニヤニヤと、馬鹿にするような、見下したような言い方、視線に気持ち悪くなる。



「階段から落とされたんだけど。それはあなただったんだ」

5人のうちの一人に言う。



「押しただけで、あんたが勝手に落ちたんじゃん」


「人のせいにするなってのー!」


…なんでいちいち笑うのだろう。意味が分からない。

「別れるつもりはないですから」



顔を向け合って笑っているこの子たちに付き合っていられない、と、抜けようと足を踏み出す。

早く美術室に戻って絵を描きたい。

「、おい話まだ終わってねーよ」

ぐっと、肩と押されそうになって、避けるように後ろに下がる。



狭い廊下をふさがれて、困った。




「…別れるも何も付き合ってねーじゃん。嘘言いふらすのやめろって言ってんの!」



「……だから!」

付き合ってるって言ってんのに…。

全く信じようとしない。


信じてもらおうとも思ってないけれど。結真くんだけ。知ってればいい。

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