きっと、明日も君がすき。

心の中で助けてと何回叫んだだろうか。


どうにかならないだろうか。




寝て、起きたら何もない普通な毎日に戻ってないかなって思って横になっても、寝れなくて。

胃の気持ち悪さと闘いながら気付けば朝で。

そんなことが何日か続いた。



脅されて、はいそうですかと別れるなんてすぐに決断できなくて。だけど、廊下を歩けば視線を感じて、見かければ睨まれて。





「早くしないと本当に麗ちゃんを傷つけるぞ」と言われているようで苦しかった。



きっと、そう待ってはくれないだろう。

…だから。ぽつんと、一人残った教室でスマホを見つめる。

初めて。今日の朝、自分から結真くんにメッセージを送った。




一緒に帰れませんか?と。

部活が終わるの、待ってますので。と。


学校が終わって、確認をすると一言「わかった」と返事が来ていた。

窓際によって、グラウンドの方を眺めれば、遠くで青と白のゼッケンを付けたサッカー部の人たちが試合形式の練習をしているのが分かる。


遠すぎて誰が結真くんなのかはわからないけれど、あの中に結真くんがいるんだ、と思うだけで胸が苦しくなる。

典型的な嫌がらせの仕方。自分だけが嫌がらせを受けるのなら我慢できる。

< 99 / 156 >

この作品をシェア

pagetop