神様なんていない
「お前、隣のクラスの相川唯(あいかわゆい)だろ」


「何で、私の名前知ってるの」


驚いた。私の名前をフルネームで知っている男子なんて、いるとは思いもしなかったからだ。


「何か用なの」


「俺と付き合ってくれない?」


私は、生まれて初めて告白された事に動揺した。そして、長い沈黙。


「..................うん」


もうすぐ、夏が始まろうとしていた。
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