絶対やせて貰います。
『コンコン』と軽くノックをしてから
「お邪魔します」声を掛けて光さんの部屋に勝手に入って行った。
「私、入って良いって言った?」
ここまで来ると何を言われるか予想が付くというか心の準備も出来ているから動じません。
「ごめんね。でも光さんとどうしても話がしたくて入ってしまいました」
一歩踏む込んで室内を見渡せば可愛いカーテンにクッションや小物が配置された
女の子ぽくて可愛いお部屋はとても居心地が良さそう。
「凄く可愛い部屋だね。自分でコーディネートしてるの?」
素直な感想を口にしたのに返って来た言葉はまたしても皮肉めいたもの。
「どーせデブの私には似合わないって言いたいんでしょ?」
クッションをギュッと掴んだまま下を向いた光さん。
何が理由で彼女をここまで頑なにさせているのか?
とても心配になってくる。
「ねえ、光さん。
一つ聞いてもいい?
私たち以前どこかで会ったことある?
その時私が何か失礼な事したのかな?
うーん、もしくは以前旭君が連れて来た人と何かあったとか?」
思いつくままに言葉にしてみたけど直ぐには話してくれなくて、
今日はここまでにしようかなと思っていたら光さんが話し出した。
「聞きたい事一つじゃないじゃない」
話してくれるかと思ったらまさかのツッコミでした……ガッカリ
「ハハハーホントに一つじゃありませんでした」思わず苦笑いだって飛び出します。