絶対やせて貰います。

真っ赤な顔で猛抗議をする眞子さんはホント可愛い奥様。

そんな眞子さんが愛しくてしょうがないそんな表情で眞子さんをからかい続ける大神さんはとても素敵な旦那様。

二人は本当にお似合いのご夫婦だと思った。

この大神夫妻がこの後、

私と旭君の人生にも大いに関係してくるとは全く予想だにせず、

夫妻の会話を笑いながら眺めていた。

「そろそろ行きますか?」

大神さんが眞子さんの肩に腕を回しかけながら聞いている。

「うん」

至近距離からその顔を愛おしそうに見上げて返事をする眞子さん。

「じゃあ俺たちもドライブに行こうか?」

左手を広げる旭君に釣られて思わず出した私の右手は旭君の大きな掌でしっかりと覆われてしまっていた。

無意識って怖い……

私は自分の行動にあわあわと挙動不審になるのに、三人は全く気にする様子も無く平然としている。

「「またねー」」

ヒラヒラと手を振りながらスーパーを後にする大神夫妻を見届けてから、私と旭君は手を繋いだまま少し離れた駐車場に向かってゆっくりと歩き出した。



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