絶対やせて貰います。
SSカンナの恋

眠りから目覚める直前のまどろみの中……

背中を覆う私よりも少し高い体温と彼の穏やかな息づかいにブワッと体温が上昇し始める、体に回された筋肉質の腕に若干戸惑いを覚えるも心地よさも感じていた。

まだ熟睡している彼に気付かれない様にゆっくりと体を反転させ、無防備な寝顔を目にすると言葉に出来ない幸せを実感して誰にも見せられない緩みきった顔で微笑む。

「私にこんな幸せが訪れるなんて……遼。愛してる……絶対離さないでね」

面と向かってだと口に出来ないセリフも寝ている彼には素直に言える。

一緒になれたことがいまだに信じられない気持ちだった。







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