絶対やせて貰います。

「売店で弁当買った帰りに気になって寄ってみた、錦野さん大丈夫?」笑顔で気遣ってくれる小岩井君。

「はい、もう大丈夫です……保健室に連れて来て下さり有難うございました」お礼を言いながら頭を下げる。

私の名前呼んでくれたことに感動しつつ初めて小岩井君と話ができたことが嬉しかったのだが、彼の傍にピッタリと貼り付く吉田さんの顔がまたまた険しいものへと変わっていくのにゾッとして小岩井君から視線を逸らした直後。

『ガラガラ』と扉が開き、今度はこの部屋の主である養護教諭の中村先生が所用を済ませて帰って来られた。

「うわぁーどうしたの皆?」

私と飛鳥ちゃんの二人だけが居ると思っていたらしく人の多さに驚いたみたい。

「もうお昼休みでしょ?早くしないと食事時間なくなるわよ……錦野さんは少し話あるから残ってね」と言い

「皆は早く行きなさい」と保健室から追い出しにかかる。

「それじゃ、こい先に行ってるからね」とカンナちゃん

「中村先生…こいもお弁当食べなきゃいけないから早く帰してね」と飛鳥ちゃん

「俺たちも失礼します…錦野さんお大事に」と小岩井君が吉田さんを連れだって出て行った。

保健室に残った私は簡単な食事の指導をして頂き

「いつでも相談に来ていいから無理だけはしないようにね」笑顔の中村先生から優しい励ましの言葉を貰い保健室を後にした。



< 42 / 305 >

この作品をシェア

pagetop