マネー・ドール -人生の午後-
 慶太の唇が、私の唇に吸い付いて、痛いくらい、強く、吸い付いて、慶太の手が、私のカラダを弄る。
私も、慶太のカラダを弄って、いつの間にか、素肌になって、お互いの汗と匂いと体温を交換する。

「慶太……抱いて……強く、ねえ、お願い……慶太……私を……あなたのものに……あなたの自由にして……」

 あっ……慶太の舌が……カラダの中に……
「俺のも……」
慶太がカラダの向きを変えて、私は、ちょっと息苦しくて、でも、一生懸命、口の中で……慶太を、愛して……慶太も、私を一生懸命、唇で愛してくれて、そんなに……慶太……私……もう……

「真純……かわいいよ」
慶太は、私からカラダを離して、まだ震えてる、脚を、大きく開いた。
「恥ずかしいよ……」
慶太の視線は、膝を持ったまま、ずっと、そこを見てる。
「慶太……そんなに……見ないで……」
自分でも、流れているのが、わかるくらい、きっと……もう、恥ずかしいくらい……熱くなってる……
「真っ赤に、なってる」
慶太はそう呟いて、指先で、花弁を開くようにして、小さな蕾を、探し当てた。
「こんなに、硬くして……」
指先で、流れる蜜を拭って、小さな蕾を摘まむ。
 思わずカラダを捻じって、でも、慶太が動かないように、強く、押さえつけるから、私は、おかしくなりそうなくらい、たったそこだけの刺激に、全身を震わせる。

「悪いコだな……こんなに、シーツ濡らして……」
「ダメ……?」
「最高だよ」

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