君のとなりで
「よし、今日はこのへんで終わりな。」

颯がパタンとワークを閉じた。やったー!あたしは大きく伸びをして力尽きて颯のベッドに寝転がる。

あー…このまんま寝ちゃいたい。また家に帰って勉強しなきゃいけないのか…やだなー…

「寝るなら帰って寝ろ。風邪引くぞ。」

帰りたくないよ。このままここで寝たい。

「実結、ほら起きて。」

「うぅ…眠い…」

颯に手を引っ張られ目を擦りながらようよう起き上がる。

「お前ちょっと頑張りすぎ、当日倒れるぞ。もう今日は帰って寝ろ。」

「平気!もうちょっと頑張るね。じゃあありがとう!おやすみ!」

あたしが今回今までにないくらい頑張る理由、それは赤点を回避することと、もう一つある。

それは一週間前にさかのぼる。
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