兄貴がイケメンすぎる件


そしてそれの一口分をスプーンですくって、口の中へと運ぶ。

まず、一口目。


…うん、やっぱ超美味い!


上に乗っかっているチョコアイスが、あたしの口の中で甘い味を広げていく。

やっぱ、兄貴のチョコレートパフェは最高!



そう思っていたら、兄貴がもう1つ出来上がったチョコレートパフェを健に運んだ。



「ん、チョコレートパフェ」

「ありがと。久しぶりだね、勇斗くんが作ったチョコレートパフェ食べるの」

「やってお前サッカー部忙しいからな~」




兄貴はそう言うと、冗談ぽく笑った。



健は、サッカー部のエースだ。

入部した時から先輩を越えちゃうくらいサッカーが上手で、よく顧問の先生にも期待されているらしい。


…まぁ、ほんとは上手いなんてコイツには言いたくないけど。




なんて、そう思って健を眺めながらパフェを食べていると…


次の瞬間、あたしの視線に気がついた健が、ふとあたしを見た。



「!!」



そしたらバチッと目が合って、あたしは慌てて健から視線を外す。


< 28 / 386 >

この作品をシェア

pagetop