兄貴がイケメンすぎる件


そう言って、あまりにも可愛らしい純粋な笑顔を見せるから、

あたしは不覚にもまたそいつにドキッとしてしまった。



「で、デートじゃないよ!」



それでもあたしがそんな可愛くないことを言えば、早月翔太は、



「世奈ちゃんがそう思ってなくても、僕はデートだって思ってるから大丈夫」



と右手でピースを作る。

…って、何が大丈夫なんだか。


でもまぁ、楽しかったしまた行きたいのはあたしも同じだし、早月翔太のおかげで大好きなケーキもたくさん食べれた。

だからあたしが思わず笑顔を浮かべると、次の瞬間早月翔太に頬にキスされた。



「!?…な、何すんの!」

「あまりにも可愛いから、つい」



そしてそう言うと、“本当は口が良かったけどね”なんて、とんでもない言葉を付け加える。

そんな早月翔太にあたしが頬を膨らませていたら、そいつは特に気にもせずに「じゃあ、バイバイ」とその場を後にした。


…本当、不思議。

読めないヤツ。


そしてあたしはそんな早月翔太の背中をしばらく見送ったあと、

兄貴が待つマンションに帰った。




< 60 / 386 >

この作品をシェア

pagetop