僕と8人の王子
今から3ヶ月前のこと、父が帰国してすぐ書斎に呼ばれた。


正直言って、嫌な予感しかしなかったが、すぐにその間は当たっていたと悟ることになった。


「見ない間に大きくなったな」

「ええ、父さん」


警戒心からか、久々の父との挨拶は形式的なものになってしまう。


「学校はどうだ?楽しくやっているか?もうそろそろ卒業だからな〜。今のうちにお友達とも仲良くしておくんだぞ」

「はい。それよりも、早く本題に入りましょう。呼び出したからにはそれなりの理由があるのでしょう?」


父と会話していると、逃げるように急いでしまうのは、僕が思春期だからなのだろうか。


「さすが我が息子。話が早くて助かるよ」


 父はいつになく真剣な顔でこう言った。




「日向...、お前は男子校に入れ」



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