臆病者の鬼遊び
廊下を通りかかった倫太郎は、眠る七海子を発見して、絶句した。
倫太郎は、今日こそ七海子を外に連れ出すつもりでいた。
新聞をいくら切り抜き、地図に印をつけたところで、何も分かりはしない。
それを努力と呼ぶのはお門違いも甚だしい。
だがせめて、事件が起こった場所に行けば、何かしらの手掛かりがあるかもしれないと思った。
密かに自分一人で行ってみた時には、鬼の気配すら残っていなかったが、
鬼退治はあくまでも七海子に課せられた使命である。
彼女がその気になれば、何だっていい。